診療内容
脳ドック
40歳を過ぎたら脳ドックで
脳の血管をチェックしましょう。
現代の三大疾患は「脳血管疾患(脳卒中)」「心臓病」「癌」といわれております。
脳の病気は、今まで元気だった方が急に発症して、瞬く間に命を奪われたり、麻痺・しびれ・言語障害などが残存したりして、ご本人もご家族も生活が一変してしまうことが少なくありません。発症してからの治療では遅く、「発症を予防する」ことが重要となります。
そこでMRI(磁場を利用した脳病変の診断方法)やMRA(脳の血管病変の観察方法)などの画像検査で行います。
高血圧、糖尿病、肥満、あるいはご家族に脳卒中になられた方がおられるなど危険因子がある方は、40歳を過ぎたら一度、脳ドックを受診されることをお勧めいたします。ご自身の脳の状態を知る貴重な機会です。
コース・料金
脳ドック | 所要時間 | 内容 | 価格 (税込) |
---|---|---|---|
シンプルプラン (初めて検査を受ける方) | 30~40分 | 問診 頭部MRI検査:MRI+MRA | ¥ 22,000 |
スタンダードプラン | 60~90分 | 問診 頭部MRI検査:MRI+MRA 頚動脈エコー 血圧脈波検査 | ¥ 33,000 |
認知症コース | 60~90分 | 問診 頭部MRI検査:MRI+MRA+VSRAD 認知機能検査 | ¥ 33,000 |
お申込み方法
脳ドックは完全予約制になります。お電話でご予約を承っております。
その他オプションで各検査の追加も可能ですのでお気軽にご相談ください。
脳ドックの結果は後日データを郵送します。
ご注意事項
心臓ペースメーカーを装着されている方やインプラントを装着されている方、または体内に金属がある方は検査ができない場合がございますのでご利用になられる前に一度ご相談ください。(内容や時期により異なりますので事前にお問い合わせ下さい)
無症候性脳梗塞(隠れ脳梗塞)
無症候性脳梗塞(隠れ脳梗塞)と呼ばれる、自覚症状がない脳梗塞があります。加齢と共に増加する傾向が強く、脳ドックを受けた60歳代の約20%、70歳以降の約35%の方に見られると言われています。特に、高血圧や糖尿病、脂質異常症(コレステロールや中性脂肪の高い方)のある方や不整脈(心房細動)のある方は要注意ですよ。
無症候性脳出血
自覚症状のない無症候性脳出血があります。脳の中でも症状が現れにくい部分に少量出血がみられる場合があります。MRIで微小出血が見つかると、後に大きな出血の原因になる場合があることもわかってきましたよ。
未破裂動脈瘤
脳動脈瘤とは、脳の動脈の一部が膨らんでできた瘤(こぶ)です。例えば風船が大きく膨らむと破裂しやすくなるように、動脈瘤も膨らむと破裂しやすくなります。主に血管が枝分かれしている部分(分岐部)に発生します。未破裂動脈瘤は破裂前の状態を言います。多くは自覚症状がないため脳ドックで約5%程度の方がみつかるといわれています。見つかっても必ず破裂するわけではありませんが、もし破裂すると、くも膜下出血という死に至る病気になりうるので要注意ですよ。経過観察をする場合と、手術や血管内治療などの外科的処置を行う場合があります。日本脳ドック学会のガイドラインでは、平均寿命から考えて余命が10~15年あり、未破裂動脈瘤の大きさが5~7mm以上の場合には、治療を考慮すべきとされています。
脳動静脈奇形
通常、動脈が枝分かれして毛細血管となり、その毛細血管が集まって静脈となりますが、脳動脈奇形の場合は、毛細血管が作られずに動脈と静脈が直接つながっている先天性の病気です。人口10万人あたり1人程度です。本来、毛細血管によって分散される動脈の圧力が直接静脈系に加わるため、脳出血やてんかんなどの症状を起こしやすくなります。
もやもや病
脳に栄養を送る太い動脈がつまり、不足した血液を補うように脳内に本来存在しない細い動脈が無数に形成される病気です。原因は不明で、発生年齢は5~10歳と30~50歳の2つのピークがみられます。人口10万人あたり6~10人程度で、厚生労働省の指定難病となっています。小児の場合はまひや失語などの虚血性発作を起こすことが多く、成人では脳出血や脳梗塞につながる場合があります。
無症候性脳主幹動脈狭窄および閉塞
脳の重要な動脈である主幹動脈の一部が狭くなったり、閉塞した状態になっているもので、それだけでは大きな自覚症状は現れませんが、放置すると脳梗塞の危険因子になります。
無症候性頸動脈狭窄及び閉塞
頸動脈に重度の動脈硬化が起きている状態です。脳梗塞の危険因子となりますが、見つかっても多くは経過観察になります。ただし、状態によっては治療の適応となる場合もあります。