診療内容
高次脳機能障害
ご本人や家族の方にお尋ねします
- 幼少期も含めて大きな事故をしたことがありますか
- スポーツで頭を打って ぼんやりした・めまいがした・頭痛がした などありましたか
- 以前と違って人が変わったようになりましたか
- ちょっとしたことで怒り出したり暴れたりするようになりましたか
- 以前に出来たことが全く出来なくなったり 出来るけれども遅くなったり
以前と同じ方法では出来なくなったなどがありますか
なぜそのようなことを聞くのか
高次脳機能障害の症状にこのような症状があるからです。
高次脳機能障害とは
高次脳機能とは言語や行為、知覚、認知、記憶、注意、判断、情動など大脳で営まれる様々な機能のことです。
高次脳機能障害は記憶・思考・判断など高度な脳の働きを失うことです。
高次脳機能障害の最大の原因は全世代でみると脳卒中(約60%)です。次に多いのが交通事故、スポーツ事故、転倒・転落による外傷性脳損傷(約30%)です。しかし若者に目を向けると0歳から19歳(約58.5%)、20歳から29歳(約44.7%)は外傷性脳損傷が主な原因です。高次脳機能障害は症状が目立たないため、障害があることを本人や周りの人が気づくまでに時間がかかる傾向があります。
高次脳機能障害の主な症状
記憶障害
- 物の置き場所を忘れる
- 新しいできごとを覚えていられない
- 何度も同じことを繰り返し質問する
注意障害
- ぼんやりしていて、何かをするとミスばかりする
- 物事に集中できず、すぐに飽きてしまう
- ふたつのことを同時にしようとすると混乱する
遂行機能障害
- ものごとを目的に合わせて適切にやり遂げられない
- ひとつひとつ指示してもらわないと何もできない
- 物事の優先順位がつけられない
- いきあたりばったりの行動をする
病識欠如
- 自分が障害をもっていることをうまく認識ができない
- 障害がないかのようにふるまったり、言ったりする
社会的行動障害
- 物を盗むという衝動を抑えられない
- 見知らぬ異性に触れたいという衝動を抑えられない
- ささいなことで怒りやすくなる
- 物があれば使わずにいれない
- 何でも相手の真似をする
- 自分からなにもしなくなる
高次脳機能障害は日常生活、社会生活を営む上で、大きな支障や制限を伴うこともあり、様々な支援を必要とすることがあります。
もし当てはまることがありましたら当院へご相談ください。一緒に考えていきましょう。